MG22Ehが1日に処理できる量は?
MG22Ehの処理能力
磁気熱分解装置(MG22Eh)は、現在、2㎡と5㎡の2つのサイズで展開しています。
2㎡(MG22-2)は、1㎥/日
5㎡(MG22-5)は、4㎥/日
の処理能力です。
よく、何トン処理可能ですか?
と言うご質問を受けますが、処理する物によって1㎥の重さが違うので回答に困ってしまいます。
下記は、それぞれの物質の比重です。
1m×1m×1m=1㎥(立法メートル)※立米(りゅうべい)も言いう
水 | 1.0 |
杉の木 | 0.433 |
樫(かし)の木 | 0.944 |
コルク | 0.24 |
新聞紙 | 0.55~0.65 |
上質紙 | 0.8~0.9 |
金(ゴールド) | 19.32 |
水1㎥の重さは、1トン(t)です。
新聞紙などは、1㎥で約0.6トン前後の重さですが、丸まったり、他のものと一緒に入れて隙間などができる前提で考えれば、半分程度の比重(0.3)くらいで見積もるのが正しいと思います。
MG22Ehへの1日の投入回数は?
磁気熱分解装置MG22Ehは、24時間、365日の連続稼働での運用となります。
メンテナンスに関しては、リアクターなどの機器はストップさせたとしても本体内部の磁気熱分解は続いています。
1日のゴミの投入回数は、2回~3回程度の運用をされているお客様がほとんどです。
① 朝・・・・投入
② 午後・・・少し投入
③ 夕方・・・目一杯投入
朝から午後まで5時間
午後から夕方まで5時間
夕方から翌朝まで12時間(この間が一番時間が長い)
上記のルーティンで投入を行います。
1日でより多くの有機物を処理したい場合は、5回~6回に分けて投入するサイクルとなりますが、運用や業務に合わせて投入回数とサイクルを決めることで、磁気熱分解を継続することが可能です。
MG22Ehの休日運用に関して
最終の投入後、何も投入してなくても4日~6日くらいは磁気熱分解可能なエネルギーを持ち続けます。
投入された有機物は、乾燥→炭化→灰化→熱源→MGパウダー
の順番で、状態が変化していきます。
上記の熱源が、磁気熱分解に必要な本体内部の温度を維持しています。
何も投入しない場合、磁気熱分解が進み、熱源はどんどん小さくなります。
熱源が完全になくなる前に新たに有機物(ゴミ)を投入することで、磁気熱分解のサイクルが回り始めます。
MG22Ehのサイズを大きくできるのか?
処理量が多いので、大きなサイズをオーダーできるか?とのリクエストを頂くことがあります。
MG22Ehの標準サイズは、5㎡タイプですが、本体を上下に分解してちょうど40fコンテナに収まるサイズに設計されています。
運搬や設置を容易に行うための設計です。
大型のもので、導入先での溶接や複雑な組み立て作業が発生した場合、設置コストも高くなり、一定品質を保証するためのくみ上げ後の機器テストに時間を要します。
MG22Ehは、商品出荷前に工場で本体の仮組み立てを行い、一通りの動作確認を行った後に現地に発送し、現地での組み立ては2~3日ほどで完了します。
もちろん、溶接などの現地作業はありません。
1日に10㎥くらいの処理を目安にされるお客様は、複数台を設置して同時稼働がオススメです。
複数設置することで、1台が大きなメンテナンスを行う際も2台は稼働を続けることができるので、運用は止まりません。