磁気熱分解炉と磁気熱分解装置

MG22Eh 磁気熱分解装置 磁気熱分解炉

MG22Eh 磁気熱分解装置

磁気熱分解炉という言い方と磁気熱分解装置という表現どちらが正しいのですか?
と質問されることがあります。

広い範囲で言えば、同じものを指し示す言葉だと思いますが、厳密に言えば少しだけ違います。

磁気熱分解炉

磁気熱分解炉とは、熱分解を行う「窯」(かま)のことです。
有機物の熱分解は、簡単に起きる現象ではありません、計算されたコア熱源の場所、窯内部の構造、窯内部のガスの対流など複数の条件が組み合わせにより実現できます。

弊社では、2㎥と5㎥の2つのサイズを提供していますが、このサイズにも大きな理由があります。
海外からの問い合わせには、10㎥や50㎥など大型の窯を希望されるケースもありますが、大型になることに大きなメリットはありません。

5㎥のサイズを超える窯になると、現地で家を建てるのと同じで、材料(鉄板など)を現地で溶接して組み合がなければなりません。
2㎥サイズですと、排ガス処理装置を含めて20フィートコンテナ1本で運搬可能ですし、5㎥タイプだとしても40フィートコンテナで運搬可能です。

仮に、1日の処理量(ゴミの量)が、約10tだとすれば、5㎥タイプを2基導入することを提案しています。
窯を止めてメンテナンスする場合でも、片側の窯を止める必要がありませんし、ほとんどの場合、1日に10トンの処理を希望される場合でも、ゴミ少ない日や、まったくゴミが発生しない休みの日などもあります。

磁気熱分解装置

磁気熱分解装置とは何か?
と言われれば、熱分解炉を含めて、イオン化した空気吸入のコントロール、窯から発生する排ガスの処理までを含めた「有機物分解装置」全般と説明しています。

磁気熱分解は、熱が発生しますが、窯の中で燃焼しているわけではなく、イオン化された空気が窯の中に入った時に起きる炭素分子との反応で熱が起きるのです。
発生する熱は、有機物の乾燥に利用されますが、有機物そのものは酸化処理により崩壊します。
磁気熱分解が続くように、窯内部の温度のコントロールや、プラズマ化した空気の吸気などをコントロールユニットが行います。
窯の異常な温度上昇などがあれば、直ちに吸気を停止して、熱分解処理をストップさせるのもコントローラーの役割です。

有機物が崩壊した時にガスが発生しますが、このガスを処理することも含めて「磁気熱分解装置」と表現しています。

現在、排ガスの処理は「リアクター」というオリジナルの排気ガス処理装置をり使用しています。

リアクター方式では、窯から排出される「排ガス」を850℃以上の温度で燃焼させ、有害物質を完全に焼き切ってしまった後に、冷却して排気として外に出します。数十億円の焼却炉で実現されている排ガスの処理方法を超小型化した装置です。

もちろん、排気ガスは環境基準に適合した状態です。

まとめ

「磁気熱分解炉」と「磁気熱分解装置」は、同じものではあるのですが、窯と装置全体の表現の違いです。

1.熱分解処理のコントロール
2.安全を監視するユニット
3.安全に排気する排ガス処理
4.磁気熱分解が起きる設計の窯

長年の研究と導入実績により高い評価を得ている商品が、MG22Ehシリーズです。

 

 

株式会社アスミテルジャパン

株式会社アスミテルジャパンは、MG22(磁気熱分解装置)の正規1次代理店です。
導入に関してのご質問やご相談、導入効果に関するコンサルティングなどを行っております。

前の記事

磁気熱分解装置による減容