低コスト・高い減容率・無公害の有機物(ゴミ処理)の実現
ここでご紹介するのは、今までの有機物処理(ゴミ処理)の概念を大きく進化させた次世代の装置です。
一般的に、有機物の処理として代表的な方法は、「焼却」だと思いますが、焼却により発生するダイオキシンやCO2などが環境汚染の原因となり、現在もそうですが、今後は焼却による有機物処理は極端に減少する傾向です。
政府や自治体が大規模に処理を行う為の、プラント型の焼却施設は、数十億円の予算を投じて、超高熱(1300度以上)で処理するため、ダイオキシンの発生もありませんし、最終的工程では、CO2や異臭、煙なども無害化して大気に噴出できる大規模な浄化装置を利用するため安全にゴミ処理が行えています。
しかし、企業が自社内でゴミの処理を行いたい場合、現在は対応手段が見つからないのが現実です。
どうして、企業は自社内でゴミの処理を行いたいのでしょう?
各企業により理由がありますが、代表的なものは下記ではないでしょうか。
1.ごみ処理コストが高い(または、今後もっと高くなると予想している)
2.機密性の高い製造物であったり、サンプル品を社外に出したくない
3.産業廃棄物として社外に出た後の最終処理までのプロセスが不明確である
上記のような色々な理由で、社内でのごみ処理には大きな効果があると思います。
「有機物磁気熱分解装置」(MG22)コストから見たメリット
有機物磁気熱分解装置(MG22)を運用コスト面から考えてみます。
◆一般的な焼却装置との比較です◆
一般的な焼却系装置 | 有機物磁気熱分解装置 | |
点火 | 点火剤の投入や、安定するまでは大量に燃料が必要 | 市販の炭、10Kg~20Kg程度で点火が完了する |
処理時の燃料 | ガスや電気、化石化燃料が処理を行う料や時間により適切に必要 | 点火後の燃料は一切不要 |
処理温度 | 1000度~1300度 | 300度~500度 |
残留物 | 灰と酸化した無機物 | 弱アルカリ性セラミックパウダーと無酸化の無機物 |
投入物に対しての残留物の容量 | 1/5~1/20 | 1/200~1/400 |
上記の比較から分かるように、燃焼と熱分解の処理は全く異なります。
「処理時の燃料」が不要
「最終残留物」が1/200~1/400になる
この2つの点だけ見ても、燃料代の節約と、残留物廃棄のコストダウンになります。
ちなみに、残留物に関しては、弱アルカリ性のセラミックパウダーであるため、土壌改良に利用する事も可能です。
焼却ではなく熱分解を行うための装置
MG22は、有機物を処理するという役割では「焼却炉」と同じかもしれませんが、処理内容は全く異なります。
「焼却ではなく、低温で熱分解しています」
熱分解により、有機物から全てのカロリーを取りだして、無機セラミックを生成しています。