
MG22の発電の仕組み
磁気熱分解装置(MG22)は、分解室内に水蒸気発生装置を持ち、外部で発電することが可能です。
※水蒸気発生装置付きのラインナップに限る
発電能力は、2kw(DC)と大きな電力で、熱分解が続く限り永遠に発電を続けます。
有機物投入を継続し、24時間360日稼働する場合には、本体の管理パネルや、投入扉の開閉に利用する電気以外にも、導入ユーザーで必要な様々な電力として利用できます。
大型のバッテリーでの充電を行う事で、発電した電気を充電することも可能です。
燃料不要で熱分解を続けるだけでなく、有機物の分解と同時に発電するまさしく、未来型の有機物処理処置です。
発電フロー図(日本語)
発電フロー図(英語)
有機物の分解原理
- 外気を遮断した分解室内の温度が温まる事により負圧状態となります。
- この負圧状態において一定の温度以下で装置内に外部から空気が流入します。
- この空気は強力な磁気発生装置内の磁場を通過し、分解室内温度300℃前後でプラズマ状態となります。
※プラズマ:気体を構成する分子が電離した状態、即ち、正の電荷を持つイオンと負の電荷を持つ電子とに別れて自由に飛び回っている状態 - このプラズマに希薄な空気中の酸素が反応しラジカル化し強力で活発なマイナスイオンとなります。
※ラジカル:通常原子や分子の外周は2個対の電子で安定した状態を保っている。この電子が不対状態になることを言い、この状態になると他の原子や分子から電子を奪い取り安定しようと活発な反応を示す。 - このマイナスイオンが分解機内に投入された有機物の炭素(C)分子と反応し、接触面で激しい熱分解反応が起こり燃料がなくても有機物を酸化分解する。
- 同時にこのマイナスイオンの作用により有害な物質とも反応し、残渣物の灰及び排気ガスは無害化し安定した物質に変化する。
- 熱分解反応にて発生した熱エネルギーから水蒸気を作成し、蒸気発電装置を通して電気エネルギーへと変換する。
※熱エネルギーから温水を作成することも可能
有機物の例

Recycling Recycle Bale Cardboard Cardboard
1.事業系有機物:段ボール・紙類・乾燥家畜糞・乾燥食品残渣・建築廃材等
2.木材系有機物:間伐材・被災木材・乾燥剪定材・古木・おがくず等
3.農業系有機物:もち殻・稲・麦わら・農業用ポリエチレン等
4.化学系有機物:ペットボトル・ビニール・プラスティック類・化学繊維・紙オムツ等
※有機物の含水率が30%を超える場合には乾燥するか、他の乾燥有機物と混合して投入して下さい。
※有機物の中でも炭素の含有率が高いものが有効です。(もみ殻、木材)
※塩化ビニール系は、対応していません。