MG22Ehで排ガスを浄化させるコストは?
排ガス浄化装置リアクター
磁気熱分解装置で有機物やゴミを処理すると、可燃性の排気ガスが発生します。
排気ガスの処理は、有機物(ゴミ)の処理の中で最も重要な要素です。
排気ガスの処理に大量の水を使い、汚れた排水を毎日大量に放出する機器もありますが、水を利用した排気ガス処理では完全な有害物質の処理は難しいと思います。
「排ガス浄化装置リアクター」は、排気ガスを850度以上の高温で自然(じねん)させる画期的な装置です。
有機物処理を燃焼ではなく、低温の熱分解で行うことで、ダイオキシンなどの発生は最小に抑えていますが、このリアクターを通す事で完全に排ガスを浄化させます。
排ガス浄化装置リアクターの燃料は?
リアクターは、高温で浄化するための熱源として、灯油式バーナーを利用しています。
一般的な装置と異なるのは、常にバーナーが動いているわけではなく、リアクター内部の温度が低下した時だけ動作します。
バーナーでガスを燃焼させるのではなく、リアクター内部の温度を高温に保つのがバーナーの役割です。
投入される有機物(ゴミ)により、リアクターの自然(じねん)時間は変わります。
石油系の物(ペットボトル、プラスティック等)の投入時は、熱分解により発生する排ガスに多くの油分が含まれるが含まれるため、リアクターの自然(じねん)時間は大幅に長くなり、灯油の消費は少なくなります。
排ガス浄化装置での灯油消費量は?
投入するものや、熱分解のタイミングにも影響しますが、おおよその1日の灯油消費量は10~20リットルです。(運用実績による使用量)
現時点での灯油価格は、110円とすれば、1日の灯油代金は、1100~2200円となります。
1日4㎥の処理をしたとすれば、1㎥あたり、275~550円の運用コストとなります。
有機物(ゴミ)1tから排出される排気ガスを浄化して環境基準に適合した排気とするコストとすれば、トータル的に考えて割安なランニングコストと考えられます。
毎月のフィルターの交換や触媒の追加などもなく、点検と清掃だけ稼働を継続できます。
まとめ
排ガス浄化装置リアクターは、他に類似品が存在しない排ガスの浄化に特化して設計された装置です。
排気ガス浄化時に排ガスを高温で処理するため、その温度を利用して「加熱水蒸気」を作る事も可能です。
また、リアクター内部と外気の温度差を利用した「スターリング発電機」(オプション)による発電も可能です。