フィルタの熱分解テスト依頼を受けました
鉄工場や製鉄所など、高温の粉塵を吸収するフィルターを制作されている企業からフィルターが熱分解できるかどうかのテスト依頼を受けました。
高温に耐えうるフィルターですので、簡単に熱分解されてはダメだそうです。
しかし、使い終わったフィルターが色々な工場から戻って来て処理に困っており、熱分解のテスト依頼をされたそうです。
磁気熱分解のテストパターンは9つ
たくさんの種類がある中で、今回のターゲットは、原料や加工前繊維を含めた9つの物です。
化学繊維
テストは、この缶の中に素材を詰め込んで、缶ごと熱分解装置の中に入れます。
適度な穴を蓋に開けることにより、他のものと混ざらずにどのような状態に変わったかを確認できます。
化学繊維
化学繊維とPPS混合素材
粉塵の吸収が良く、依頼を受けた企業の主力商品だそうです。
化学繊維20%ガラス繊維80%
ガラス繊維80%を含む、強力な繊維です。
しかし、熱分解でもガラス繊維は、処理できないんです。
なぜなら、ガラスは無機物だからです。
化学繊維10%ガラス繊維90%
ほぼガラスの繊維です。
耐水性もあり、地面の中に水の流れを作る時にも使われる特殊な製品のようです。
PPSとの混合素材の使用済み
使用済みのフィルターを持って来てもらいテストしました。
実際は、これが産業廃棄物となってしまうため、磁気熱分解機を導入する計画を立てられています。
ガラスの糸
PPS
PET
日ごろ、よく見かけるペットボトルの原料です。
特殊なフィルターにも利用されていようです。
実際のテスト方法は?
缶に蓋をして、そのまま磁気熱分機(MG22)にいれました。
24時間後に取り出した状態がこの写真です。
結果は、依頼企業様のご都合でオープンにできないものもありますが、別の記事で記録します。