有機物分解の原理
MG22は、一度稼働が始まったら、追加で有機物の投入を続ける限り永久に動き続けます。
また、その稼働に必要となる燃料は、不要です。
①外気を遮断した分解室内の温度が高まることにより負圧状態になります。
②負圧状態において、一定の温度以下で装置内に外部から空気が流入します。
③この空気が磁気装置発生装置内の強力な磁場を通過し、分解室内温度が300度前後でプラズマ状態となります。
④このプラズマに希薄な空気中の酸素が反応し、ラジカル化することで強力で活発なマイナスイオンとなります。
⑤マイナスイオンは、分解室内に投入された有機物の炭素分子と反応して、激しい熱分解反応を起こします。
⑥この熱分解反応により燃料がなくても有機物を酸化分解続けることができるのです。
⑦同時にマイナスイオンの作用により有害な物質とも反応が起こり残留物は無害化した安全なセラミック物質に変化します。
⑧排ガスは排ガス浄化スクラバーまたは、リアクターで処理をすることで環境基準値以内で排出されます。
※プラズマ:期待を構成する分子が電離した状態。(正の電荷をもつイオンと負の電荷をもつ電子に分かれて自由に飛び回っている状態)
※ラジカル:通常、原子や分子の外周は2個対の電子で安定した状態を保っていますが、不対等状態をラジカルと呼び、他の原子や分子から電子を奪い取り安定しようと活発な反応で熱を発生します。
(処理のプロセス解説)
有機物の投入
紙や食品などの有機物(燃えるゴミ)、木材、ビニール、プラスティックなどを投入する。
有機物の乾燥を行う
装置内の最も上位の部分で、水分を蒸発させ、乾燥を行う。
有機物の炭化を行う
空気を遮断して蒸し焼きにすることで揮発成分を飛ばし、有機物を炭に変化させる。
有機物の灰化を行う
コントロールしながら空気を送り込み、強熱することで完全に有機物を酸化させ、不揮発性の無機物に変化させる。
有機物のカロリーが全て消費され無機物が残る
投入された容量比、1/300~1/400の容積の弱アルカリ性セラミックパウダーが残留物として残る。
有機物そのものが、「コア熱源」となり、乾燥、熱分解を行います。
投入口の開閉と、空気のコントロールユニットの電源として、電気を使いますが、熱分解に関しては電気、ガス、化石燃料などのラニングコストも不要です。
その仕組みを解説しているのが下記の図となります。
発電オプション付きモデル
(熱分解が発生するプロセス)
上記の図では、「蒸気発生装置」に「蒸気発電装置」(オプション)を接続し、発電を行っています。
発電容量は、2KW/hで、バッテリーへの充電により、停電時の緊急用電源としての活用や、機器の運転用電源としての活用などに利用できます。
温水器オプション付きモデル
上記の図では、「蒸気発生装置」に「温水器」を接続させ、加熱水上機で循環加温水を作っています。
業務上、温水を利用している施設や、温泉の追い炊きに利用する事により、燃料費の節減を実現しています。
排気ガスリアクターモデル
「排気ガススクラバー」を「排気ガス自然装置リアクター」へ置き換えて、水蒸気発生能力を向上させたモデルがあります。
従来の熱交換装置からの熱エネルギーとは別に、排気ガスからも熱エネルギーを取得、水蒸気発生能力を2倍以上に引き上げています。
温泉など、温水作成能力が重要な施設で燃料費の大幅な削減が可能となっています。